あれ?
指…どうしたの?

おかあさんが怒ってね、
大きい声を出して、本棚が倒れてきたから、
押さえたら痛くなった…。

おかあさんの攻撃をよけたら、
「お前は大したヤツだな‼」って、
言われたんだよ…と、
とっても不自然な笑顔で答えました。

その日以来、
先生から離れないこの子は、
毎週その指に絆創膏を巻いてきます。

深い傷があるのは心。

あの日、あのタイミングで、
先生に優しく声をかけられたことが、
どれだけこの子を救ったことでしょう。

絆創膏は、
今日も私の話を聴いて…という
可愛く切ない心の叫びです。

家の中で居場所をなくした子どもたちに出会う機会が、
5年…3年単位で増え続けています。

 

なぜでしょう。

複雑で情報が溢れる社会の中で、
本当に迷子になっているのは、
子どもたちではなく、
おとうさんやおかあさんだからです。

本棚を倒したおかあさんは悪くないのです。

心配事や問題を抱えて、

人に話せず、ひとりぼっちになり、

ネットの世界に入り、

大量の情報の波にのみ込まれている状態が
良くないのです。

おとうさん、おかあさんへ

目の前にいるお子さんの
指に巻かれた小さな絆創膏に
気がついたことがありますか?

ちょっとだけ、しゃがんで目線を合わせ、
ゆっくりお子さんに向かい合う時間を
作りませんか?

時間がないというならば、
1日に1回、3分でいいのです。

じっとお子さんだけを見つめて、
話を聴いてみませんか?

そこから始めてみませんか?

話して楽になることが、たくさんあります。誰にも話せない…聴いて‼は、こちらから