思春期の子どもたちが、
自分でどうすることもできない気持ちを、
物にぶつけたり、家族に手をあげてぶつけたりする場面では、

家中の物が散乱し、壊れ、
家族の気持ちの中には、
双方の悲しみと無力さだけが残ります。

 

怒りをぶつける彼らに、
家がめちゃくちゃだとか、殴られて痛いとか、大人が一緒になって騒がずに、
まずは、抱きしめてあげてほしい。

 

思春期だって、身体が大きくたって、
人生始まったばかりの、
みんなかわいい子どもたち。

 

おとうさんやおかあさんが大好きなのに、
僕がこんなに辛くて悲しいのに、

「どうしてなにもしてくれないの‼」

と叫んでいます。

 

怒りは、
「わかってほしい」
「助けてほしい」
「愛してほしい」
「受け止めてほしい」
の裏返し。

怒りを感じながら、どうする術もなく、
子どもたちは、自分を責め続け迷っています。

 

割れたコップがどうした?
壊れた机がなんだ!

正しく目を向けるべきは、
わが子が耐えて闘い続けている苦しみと
これから先の未来です。

 

過去を責め続けても解決できません。

親である私たちは、
変わってしまったわが子から、
一番最初に逃げてはいけないのです。

 

思春期の子どもたちが、
自分でどうすることもできない気持ちを、
物にぶつけたり、家族に手をあげてぶつけたりする場面では…

 

大人である私たちが、

あらゆる子どもの姿を、
きちんと「許す」ことが、
悲しみや無力さを改善する、最善で最短の道ような気がします。

 

そして…
物や家族に当たってしまった君へ。

子どもの幸せな笑顔を望まない親はいません。

おとうさんとおかあさんもまた、
君と同じく、苦しみながら、
それでも「家族」を守ろうとしています。

君を見ながら、心配しながら、
それでも、どうしたらいいかわからずに
悩んでいる今を「許して」あげてほしい。

 

おとうさんもおかあさんも、
そして、君も…誰も悪くない。