今日から公開のパンダのシャンシャン。
テレビに映るたびに、手が止まるほど愛らしいですね。

今朝の新聞にもシャンシャンの写真がありました。

ところが、わぁ!と目を引いたのは、そのすぐ下にあった、とても素敵な笑顔の男性、シャンシャンの飼育展示係長の山本藤生さんの笑顔でした。

上野動物園のパンダの交尾から妊娠、出産、育児まで、1分おきの記録、24時間体制を3ヶ月、最前線で見守り続けたという記事を読み、
今となれば、遠く懐かしい「赤ちゃん」を育てた時の記憶と重なり、じんわり涙が出ました。

生まれたばかりの赤ちゃんを抱えたお母さんは、365日24時間体制、自分の寝食も忘れるほど、研ぎ澄まされた心が全て赤ちゃんへ向いていきます。

赤ちゃんを育てるという、
自然に備わった女性の力や心の強さは、本当に素晴らしいものだと思うのです。

しかし、優しく穏やかな母性も、初めてのお母さんの中では行き場のない苦しみやつらさに変わることがあります。

私も、夜中に泣き止まない赤ちゃんを、どうにも出来ず、ほんの少し強く布団に寝かせてしまい、ハッとして、すぐにまた抱えあげて一緒に泣いた思い出があります。

生まれたばかりの初めての赤ちゃんを育てるということは、未知の世界を旅するように、期待と不安、喜びとつらさが渦巻く毎日だと思います。

前述の山本さんが、シャンシャン育ての中で、
大変な時期の慰めになったのは、シャンシャンの成長ぶりだった…「愛くるしさは今が旬ですよ。」とおっしゃって、成長を喜ぶ笑顔が、パンダに会いに訪れる人だけでなく、子育て中のお母さんにも届け…と願った朝でした。