冬休みにかえってきた大学生の息子が突然・・
「おかあさん、段ボールの結び方を教えて!」と言い出しました。
どうしたことかと、よくよく話を訊いてみると、
どうやらバイト先(ホームセンター)で必要に迫られている様子…??
思い出せば息子はスニーカーの紐を結ぶのが苦手で、
高校生になるまでマジックテープのスニーカーを選んで履いていました。
蝶結びが上手にできなかったのです。
蝶結びができるまでに相当の時間を費やしましたし、
結べたとしてもすぐに解けてしまい・・
息子にとって「紐」は天敵に近い存在だったように思います。
20歳になった今は、玄関ではまだ時間がかかりますがブーツもスニーカーも紐があり結べています。
その息子に紐を両面十文字にかけてから結ぶという
更なる試練(笑)が訪れたというわけです。
それは大変!と、特訓開始!!
他人さまのお子さんには笑顔で接することができる母も…
わが子となると一気に豹変!!久しぶりに指導に力がはいり、激が飛びました(笑)
先ずは、小さいもので練習。
それから、年末断捨離を兼ねて読まなくなった新聞、雑誌、広告を思う存分運び出し、必要以上に小分けにして、せっせ、せっせと結んでもらいました。
どんどん部屋は片付くし、息子の表情から不安が消えるしで楽しかったです♡
アスペルガー症候群の特徴のひとつに「手先が不器用」があります。
傍で見ていて、「そんなこともできないの!!」と言いたくなることが日常茶飯事。
特に新しいことや苦手なことを始める時は、時間と手間、そして工夫が必要で…(((^^;)「がんばれば出来る」の域を越えて、がんばる本人も付き合う家族も双方に根気が必要です。
ただ、そんなわが子の良いところは、時間をかけて一度きちんと身につけると、形や気持ちを省くことなく丁寧に最後までやり通し、それをずっと続けることができるところです。
これもまた、アスペルガー症候群の特徴のひとつなんです。
その良さを理解してくださる人との出会いを重ねて
いろいろな「紐がきちんと結べるまで」につながるといいなと思っています。
その後、息子のアパートへ行き、不要になった紙類がきちんとまとめてあるのを見て、ホッとして…涙が出そうになりました?
がんばれ、がんばれ・・・ヽ(^o^)丿
Keep Smiling代表。
パーソナリティーコンサルタント。講演・セミナー講師。各種メディア執筆やテレビ出演なども。発達障害との前向きなかかわり方や、子育てに応用できる心理学をお伝えしています