子どもたちと毎日を過ごす中で、ブレずに守っていたい思いがあります。
「悪いところと良いところは、おもてうら。」
子どもたちの悪いところに出会った時、悪いと言って頭ごなしに叱ることはとても簡単ですが、命に直結すること以外は、あえて、深呼吸。
悪いところは見逃さず、その裏にある、
その子の良い部分が隠れてしまわないように、言葉を交わすたびに伝えたり、横に座って触れ合ったりしながら、悪いところを極自然に良い部分へと方向転換できる方法を探ります。
今年初めて英語を習い始めた子は、単語のテストになるとカンニングをしてしまいます。(・・残念)人によっては、いかなる場合も絶対ダメ!と、厳しく注意をするかもしれません。
その子は、明るくて、ムードメーカーで、困っている子の面倒見がいい優しい子。反面、時折、何を考えているのかな?と心配になるくらい、遠い目をすることよくある子でもあります。
自分でブレーキをかけてやめるかな?と思い、しばらく様子を観ましたがやめる気配はありません。
ところが、先日、いつも私から離れて座るその子が、一度だけ私の目の前に座ってしまいました。(しまった??・・の表情もまだまだ幼さが残り、かわいい、かわいい?)
私の目の前で、「勉強してくるのわすれちゃった」と言いながら、慌てて練習を始めますが間に合いません。その様子をさらに観察すると、どの単語もしっかり読めているし、覚える力も早く十分にあります。
英語に対する感覚もとってもいいのに本当に残念だったので、
「すごいね、こんなに早く覚えちゃうんだ!だから、いつもいい点数取れるんだね。ヒラリーなんか、歳とってきたら単語は覚えられんし、忘れるのもいっぱい(笑)。(ヒラリー50すぎてるもんな~・・のお決まりの返答あり)今日は残念な結果になるかもしれないけど、いいんだよ、点数たくさん取れない時だってあるよね、でもさ、○○くんはこれから英語を使っていくんだから、ひとつひとつ丁寧に覚えたら、宝物になっていくからね。大切に覚えてほしいって思ってるんだ~、ま、書けるだけ書いてみよう!」
と、声をかけてテストを始めました。
もちろん、結果は残念でしたが、その子の解放されたような晴れ晴れとした表情ときたら、写真に収めたくなるくらいピッカピカでした☆彡
その解放感は、点数からなのか?本当はしたくないカンニングを今日はしなくて良いからなのか?・・・
おうちの人に点数を取らないと、叱られるプレッシャーがあるのかな?他にも習い事のスケジュールがたくさんあるんだよね。
この子と私は、まだ知り合って4ヶ月。その子を知るための背景がまだまだ必要です。
待つこと、我慢すること、
「どれだけその子の良いところを知っているか」と自分自身に問い続けること。
今日、高校生の女の子2人にこんなこと言われました。
「どうして、ここの教室の男の子は、みんなヒラリーが好きになるのかな?」
「だってさ、○○くんも、☆☆くんも、みんなヒラリーに叱られて、帰れ!って怒鳴られて、帰ったり、大泣きしたりしたんにね・・不思議。」
「悪いところと良いところは、おもてうら。」
その子の良いところをたくさん知っていれば、何も怖いものはありません(#^^#)
Keep Smiling代表。
パーソナリティーコンサルタント。講演・セミナー講師。各種メディア執筆やテレビ出演なども。発達障害との前向きなかかわり方や、子育てに応用できる心理学をお伝えしています