笑顔がいっぱいの子どもには、
笑顔が素敵なおかあさんがいて…

穏やかな子どもには、
もの静かで気持ちが安定している
おかあさんがいる。

明るくいろんなことを知っている子どもには、
地域社会で大活躍している
おとうさんやおかあさんがいて…

所構わず自分のことばかり言う子には、
子どもの言葉にあまり耳を傾けずに、大人の勝手な思いで上から押さえつけてしまいがちなおとうさんやおかあさんがいたりする。

大人のちょっとしたミスを見逃さない子には、
とっても厳しいおじいちゃんやおばあちゃんがいて、子育てにおとうさんやおかあさんの出番がないなんてこともあり…

落ち着かず忘れ物が多い子には、
一見子どもに関心がありそうで、実は自分のことでいっぱいいっぱいなおとうさんやおかあさんもいたりする。

泣き虫がなかなか治らない子には、
身なりや行動が派手なおとうさんやおかあさんからの刺激が多くて…

言葉がなかなか出てこない子には、
子どもにどう接していいかわからずに困っていたり、子どもの分まで話してしまうようなおとうさん、おかあさんがいる。

癇癪(かんしゃく)もちの子には、
同じくキィーッとなりやすいおうちの人がいることが多くて…

言い訳ばかりしてる子には、
同じく訳のわからない言い訳をするおとうさん、おかあさんがいたりする。

そして、

学校や外に向かえなくなりがちな子には、
どこか世の中を信じられなくなっていたり、自分自身に自信をなくしていたり、自らも社会に向かう力が弱くなってしまったおとうさんやおかあさんがいることが多くて、

毎日イキイキしている元気な子には、
はつらつと世の中を生き抜くおとうさんやおかあさんがいる。

 

子どもたちと時を重ねる中で見てきたこと、感じていること。

当てはまらないこともたくさんあるけど…

もしかしたら、ドキッとしているおかあさんやおとうさんがいるかもしれない。

 

遺伝子、環境、親の役割、教育、個性…

難しい言葉が並びすぎて、どれが正しくて、どれが正しくないのかわからなくなって、おとうさんやおかあさんが迷子になっている。

 

だから、打たれ弱くて、落ち着かなくて、人の話が聴けなくて、学べない子どもたちがだんだん、だんだん増えている。

この一大事を加速させているのは、
おとうさんやおかあさんが自分が迷っていることに気がついていないということ。

道はたくさんあるのに、その道を選ぶ力がおとうさんやおかあさんに備わりにくくなっていること。

 

知らないことを素直に教えてと言えますか?
人が話している時は、黙って話を聴けますか?
他人と面と向かって話ができますか?

 

子どもは親のファッションでも飾りでもなく、
祝福されて生まれた命に、ひとりで生き抜く力をつけるために育まれなければなりません。

 

「親の背を見て子は育つ」

子どもは、親のすることを見て、それがあたりまえのことと思って、自分の常識にしてしまう。

 

おとうさん、おかあさん。
ご自身に社会の中で生き抜く力はついていますか?